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日々の雑記と少しの宣伝。 こうやって、ボクはイキている。
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 汀さん著の、タナトスシリーズのダブルパロ。
 かなり人格を捏造。神田→アレン←ラビの三つ巴。

 えっとファンの方は、石投げないでくださいませ<(_ _)>


 立花 真樹(探偵) → ラビ
 立花 美樹(死神) → アレン
 高月 彰彦(刑事) → 神田

 真樹君の頭がいいとことか、美樹の世話をもう、かいがいしく焼くところとかラビだなぁって、そして美樹の腹グロさとか壊れっぷりだとか、家族に恵まれないとことか、(薬のせいだけど)大食いなところとか、アレンにぴったり。
 そしたら、その二人に適度に絡んでくるのが高槻さんじゃね。みたいで神田さん。
 湊さんは、神田の上司ってことでコムイさんでいんじゃないかな?

 怒らない方だけ見てやってくださいな。

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****************************


 探偵助手とは、なんて気楽な役柄だろうと、神田は思った。


 事件はいつものごとくアレンの通院の帰り、普通に赤信号で止まっていた時、交差点で起こった。
 白い軽自動車が、信号を無視して、横断歩道を渡る人の波に突っ込んだのだった。
 うららかな昼下がりが一瞬で、阿鼻叫喚の地獄絵図に変わった瞬間だった。事故になど一生のうちに一回会えばいいと、思っている人達には、まさに青天の霹靂。
 しかし残念なことに、神田にとってこの地獄絵図の方が、悲しいかな日常だった。
 信号機の鉄柱にめり込んだまま動かなくなった自動車を捨てて、包丁を手にした男は更なる生贄を求めて、車から転がり出て来た。
「…チッ」
 神田は舌打ちして、車から降りた。
 一応警察官として、上からお金を貰っている身としては、働かねばならない。まあ、面倒なことは全部ラビがやるだろう。
 神田は、包丁を振り上げた男の腕を易々と捻り上げて、刃物を地面へと落させた。それでも暴れる男をウザがって、くるりと綺麗に背負い投げて、地面へと叩きつけた。
 これで大人しくなるだろうと思った男だが、何の何の。訳の分からないことを喚いている。ナントカ国がどうだとか、宇宙から侵略者が来るだとか。これはもあれだ、薬中でなければ、電波系と言う奴か?
 面白い物を見たというように神田は男をしみじみと観察していた。
 その神田に、きびきびと現場を仕切るラビから声が飛んだ。
「ユウちゃん、その男どうせ事情説明なんて出来ないから、もっとギューッとやっちゃってさ」
 アレンとの久々のお出かけだったのに、神田がやらなきゃオレがシメるよ。
 定期の通院だったとしても、アレンと出掛けられる機会は少ない。毎回死人が山になろうとも、ラビはアレンと出掛けたかった。…それが、どれだけ儚い夢だとしても。
「…貴様らなど、○×△星人が神の鉄槌を…ツ…」
「ゴタクはそれだけか?」
 神田の身体の下で分からないことをほざく男の顔の側、耳たぶを軽く掠めて、六幻が突き立てられた。地面はアスファルトのはずだが、大きく抉れて陥没していた。
 男は一瞬息を飲んで、声を詰まらせた。けれどすぐにそれが鞘に収まったままの刀=模擬刀だと思った男は唾を飛ばしながら怒鳴り散らす。
「お飾りの刀なんかひけらかしても、斬れやしないだろ!!」
「木刀だったとしても、腕が良けりゃあ耳ぐらい削ぎ落せるが?」
 やってみるか。神田が聞けば、男は今度こそ顔を青くして黙り込んだ。
 ちなみに『六幻』は木刀でもなければ模擬刀でも無い。ちゃんとした、お上から許可されている神田の武器だ。
 その取り押さえた男の背中の上に、神田は胡坐をかいて座り、事後処理に走り回るラビを見て、車に一人残されているアレンの事を思った。
 
 ラビは、神田が男と立ちまわってる間に、携帯を、馴染んでしまった所轄のお巡りさんに掛けた。
 交通事故の通報は、一般市民の義務だもんな。
 短いコールの後繋がった相手に、ラビは気安くしゃべりだした。
「ごっめーん、いつもの。交差点に白い軽が、無理やり侵入。死者1名。重傷者3名、生死不明が1名。救急車、そっこーでよろしく。あ、犯人はユウちゃんが確保してっから。ああでも、取り調べは無理かもねー」
 まるで、同級生としゃべってるかのような会話を、警察官としながらラビは怪我人の状態を見て応急手当てをしている。
 全く無駄がない。こんなことばかりに慣れても…少し哀しくもなるが、これもアレンと一緒に生きていくため。
 それよりも、アレンは?今回の事でまた鬱に入らなきゃあいいけど、とラビが車を振り仰いだ。
 アレンが何をした訳でもない。けれどアレンの周りには死者ばかりが増える。殺す者と殺される者の2択しかない。その例外にいるのがアレンと血を分けた兄弟であるラビと、そのお目付け役を警視庁、直々に言い渡されてりる神田しかいない。
 と言っても、神田は前任者が亡くなったのでやってきた後任だ。何人目かなんてもう数えてやらないし。まして着任早々、腹を刺されて生死の境を彷徨った経験を持つ。
 それでもラビからしてみればアレンは、たった一人の可愛い兄弟なのだ。…兄弟以上に愛してるのだ。
「ちょっとそこー、犯人気絶させて何やってるんさーー」
 アレンのいる車内を見れば、ちゃっかり隣りに神田がいて、大丈夫かとか言いながらその白い髪を撫でてやっていた。
 可哀想な犯人は、アレンのいる車の隣に気絶させられて、投げられていた。
 その男の上をわざとラビも踏んで、車の窓に取りついた。
「アレン、平気さ、気分は?すぐにユウちゃんに車出させる?」
 パトカーのサイレンの音を、近くに聞きながらラビは神田を運転席に追いやるように手を振った。
「大丈夫ですよラビ。さっき先生に診てもらったばっかりなのが良かったみたいです。僕は平気ですから、お巡りさんのお手伝いお願いしますね、二人とも」
「…俺もか!」
 最後のアレンの言葉に反応したのは、神田だった。先に運転してアレンを連れ帰ろうと思っていたらしい。そうは問屋がおろさない。どうせ残らされるなら、神田も巻き添えとばかりに、ラビは神田の腕を引っ張った。
「お邪魔なようなので、僕は家の者呼んで先に帰りますね」
 慌ててやって来た、家人の運転で自宅へと向かうアレンを神田とラビは、お互いを牽制し合いながら車が見えなくなるまで見送った。
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