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以前言っていた、三つ巴の泥棒さん稼業のお話です。
あんまりにも進まないので、最初だけここに載せときます。エロをどこまで書くかが悩み。きっとすっとばかすんじゃないかと。
神田+ラビ×アレンでよろしければ見てやってください。
*********************
◆ Ferret ◆
人気のない深夜。普通なら立ち入り禁止の、高層ビルの屋上にその人影はあった。
吹き付けるビル風が、彼の長い髪を靡かせていく。
それを鬱陶しそうに、かき上げながら神田は眼下に広がる豪邸を見据えた。
今度こそ、あの屋敷の中に自分が求める絵がある…はずだ。
盗みだす絵画の下調べは万全なのに、疑問符が付いてしまうのには理由がある。
神田の欲する絵は、その絵の中に隠されているのであって、外側から見た限りでは判別できない。上に張られている絵を剥がして初めて分かるのだ。まして、神田の求める一枚はどの絵に隠されているかもわからない。分かるのは、ティエドールとその弟子二人、三人の描いたうちのどれか一枚に隠されているという事だけ。
ある朝、突然奪われてしまった、神田の至高の一枚。
画家だった父がいつも言っていた言葉。
「世界には自分だけの至高の一枚が存在するんだよ」と。
短い一生の中では、出会えないかもしれないけど。もし出会えたなら何があっても手放してはいけないと。
なのに、失われてしまった。
幼き頃にはその方法も、それを実行する力も無かった。けれど今は違う。
どんな事をしてでも、この手に取り戻してみせる。本来、自分の物だったものだ。
犯罪者の理屈だと言われればそれまでだが、譲れないものはある。恋人にだってだ。
神田のその絵への情熱は、恋情とは似て非なるもの。その事はアイツも理解してくれている。
「ポイントAに到着」
神田が耳に仕込んでいるマイクを軽く押さえて、何も無い空間に呟く。視線は逸らされる事無く、屋敷の一室を見つめたまま。
そしてすぐに、この場には不釣り合いの明るい声が返って来た。
「了解、突入時間を合わせます。…その場で45秒間待機、のちに行動。オーケー?」
「了解した」
神田のマイク越しに、声の主とは違う気配がする。セキュリティ担当と話しているのだろう。彼らは近くのワゴン車で待機しているはずだ。事務的に徹しているかと思えば、返って来た語尾は幾分ふざけていた。たぶん自分の緊張を解す為に。
「今度こそ、当たりだといいですね」
通算枚数なんて数えたくもない。神田が漏らしてしまった吐息に、マイクの向こうで密かに笑う気配がした。
「…そうだな。行く」
「気をつけて」
そっと耳に忍び込んできた、柔らかな声に励まされる。それに短く応えると神田はその場から闇夜へと身体を躍らせた。
本日の獲物は、ノイズ・マリ作『ベネチアの夕日』
****************************
お宝で、アレンが怪盗の話を読んで感激して自分でも考えてみました。読んだお話が、アレンが怪盗だったので、じゃあ神田さんを泥棒にしてみようって。六幻背負ってたら、…ゴエモン……(大笑)
メンバー全員考えて、一人つぼに。
とりあえず、そしたら3人とも泥棒グループになっちゃいました。でも裏設定があって、神田さんはもともとピン活動で、ラビとアレンさんは盗賊グループ(クラウン)の一員なんですよ。とあることで知り合って、利害の一致と+αでただいま一緒にお仕事してます設定。
あんまりにも進まないので、最初だけここに載せときます。エロをどこまで書くかが悩み。きっとすっとばかすんじゃないかと。
神田+ラビ×アレンでよろしければ見てやってください。
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◆ Ferret ◆
人気のない深夜。普通なら立ち入り禁止の、高層ビルの屋上にその人影はあった。
吹き付けるビル風が、彼の長い髪を靡かせていく。
それを鬱陶しそうに、かき上げながら神田は眼下に広がる豪邸を見据えた。
今度こそ、あの屋敷の中に自分が求める絵がある…はずだ。
盗みだす絵画の下調べは万全なのに、疑問符が付いてしまうのには理由がある。
神田の欲する絵は、その絵の中に隠されているのであって、外側から見た限りでは判別できない。上に張られている絵を剥がして初めて分かるのだ。まして、神田の求める一枚はどの絵に隠されているかもわからない。分かるのは、ティエドールとその弟子二人、三人の描いたうちのどれか一枚に隠されているという事だけ。
ある朝、突然奪われてしまった、神田の至高の一枚。
画家だった父がいつも言っていた言葉。
「世界には自分だけの至高の一枚が存在するんだよ」と。
短い一生の中では、出会えないかもしれないけど。もし出会えたなら何があっても手放してはいけないと。
なのに、失われてしまった。
幼き頃にはその方法も、それを実行する力も無かった。けれど今は違う。
どんな事をしてでも、この手に取り戻してみせる。本来、自分の物だったものだ。
犯罪者の理屈だと言われればそれまでだが、譲れないものはある。恋人にだってだ。
神田のその絵への情熱は、恋情とは似て非なるもの。その事はアイツも理解してくれている。
「ポイントAに到着」
神田が耳に仕込んでいるマイクを軽く押さえて、何も無い空間に呟く。視線は逸らされる事無く、屋敷の一室を見つめたまま。
そしてすぐに、この場には不釣り合いの明るい声が返って来た。
「了解、突入時間を合わせます。…その場で45秒間待機、のちに行動。オーケー?」
「了解した」
神田のマイク越しに、声の主とは違う気配がする。セキュリティ担当と話しているのだろう。彼らは近くのワゴン車で待機しているはずだ。事務的に徹しているかと思えば、返って来た語尾は幾分ふざけていた。たぶん自分の緊張を解す為に。
「今度こそ、当たりだといいですね」
通算枚数なんて数えたくもない。神田が漏らしてしまった吐息に、マイクの向こうで密かに笑う気配がした。
「…そうだな。行く」
「気をつけて」
そっと耳に忍び込んできた、柔らかな声に励まされる。それに短く応えると神田はその場から闇夜へと身体を躍らせた。
本日の獲物は、ノイズ・マリ作『ベネチアの夕日』
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お宝で、アレンが怪盗の話を読んで感激して自分でも考えてみました。読んだお話が、アレンが怪盗だったので、じゃあ神田さんを泥棒にしてみようって。六幻背負ってたら、…ゴエモン……(大笑)
メンバー全員考えて、一人つぼに。
とりあえず、そしたら3人とも泥棒グループになっちゃいました。でも裏設定があって、神田さんはもともとピン活動で、ラビとアレンさんは盗賊グループ(クラウン)の一員なんですよ。とあることで知り合って、利害の一致と+αでただいま一緒にお仕事してます設定。
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明らかな腐女、とっくに成人済み。鉄血のオルフェンズのオルミカにハマってガンダムに復帰しました。根っからの文字書きです。感想やコメント喜びます。基本TL住人です。
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