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あれ、今日はちょっとお腹が痛い…(苦)
インテの新刊のネタ詰めしてて、盛り上がりが欠けることを悩み中です。学生生活なんて、遠ざかって早○年…。もうちょっとドラマチックなイベントが無いとね、ギュっって抱きしめたくなるような気持に神田さんがなってくんないといけない。
うーん。もう少し脳内でひねってみます。
下は、現実逃避の、思いつきブツ。月曜日に書いてたのとは別物です。
************************
「神田っ、その髪どうしたんですか?」
「ユウちゃん!!」
談話室でお茶をしていたアレンとラビが、偶然やってきた神田を見て驚気の声をあげた。
アレンは心配そうに声を掛け、ラビは笑いを噛み殺せずにブフゥと吹き出した。
「……ちょっと…失敗した」
そう言った神田の前髪は、いつものパッツンではなくギザギザに。結いあげている後ろ髪も、ところどころ段違いになっていた。
今はやりの無造作ヘアといえば、通るかもしれない。何といっても神田の長い髪が幸いになっているのは確かだ。
しかし、普段きっちりの神田だけに、ラビとアレンの驚きももっともだった。
「へ、自分で切ってんのユウは?美容院あるじゃんさー」
生活すべてを教団内で過ごせるようにと、ここには何でもそろっている。もちろん美容院も常駐している。もちろん無料だ。
「あいつら、人の髪にいちいちうるせーんだよ。めんどくさい」
一昔は仕方なく通っていたらしいが、毎回神田の髪を褒め称え、もっと大事に扱えとうるさい美容員に嫌気がさしてしまったらしい。
もともと神田の髪は長さがあるので、伸びてしまえばそんなに雑さも気にならない。
それで、時に神田の頭がザンバラしてるのか。その理由をラビは初めて知った。
「え……」
それ以上に、隣でアレンが間抜けな声をあげた。
それに神田が眉をしかめて。
「そんなにひでぇか?」
「いいえ、神田の髪の事じゃなくて…床屋なんてあったんですか?」
この教団内に?
「ええぇ!?じゃあ、アレンは今までどうやって散髪してたんさ?」
もう、アレンが来て1年は過ぎている。ましてアレンは大体同じ長さをキープしているのに。
「散髪の為だけに、外へ行ってたんさ?」
そんな、もったいない。お金ではなく時間が。
そんな事をしてる暇があれば、自分たちと過ごす時間をもう少し増やしてくれても。
そう詰め寄るラビに、アレンは首を振った。
「いいえ。自分で切りますよ」
髪ぐらい。
その言葉に目の色が変わったのは神田だ。
「モヤシ、その頭はいつ切った?」
アレンですよ、いい加減名前呼んでください。と、いつもの前置きをしてから。
「えっと、先日の任務前に切りましたから。…うーんと、4日前ですね」
「前髪だけさ?」
神田と一緒になってラビもアレンの頭をしげしげと見つめた。
「いいえ、後ろも少し伸びてましたので、全体的に落としましたけど?」
それが何か?
そうアレンが聞く前に、神田がズイと自分の毛先をアレンに差し出した。
「 ? 」
「切ってくれ」
アレンが目をぱちくりさせた。
「え?でも神田は髪の毛を他人に触られるのが嫌いなんでしょう」
だから美容院に行かないんじゃ。
「テメェにならかまわねぇ。揃えてくれ」
真摯に頼む神田に、アレンは頷くしかなかった。
「じゃあ、僕の部屋でいいですか?」
「ちょっと待つさ、今ならサロンの方が人も少ないし、明るいさ」
アレンと二人だけ…そんなことさせてなるものかと、ラビが提案した。
「どこでもいい、やってくれれば」
アレンが神田の髪をブラッシングしてゆく。
さらさらと芯の通った髪の質感が気持ちいい。
(ああ、これは美容員の気持ちも分かるかも)
ザンバラに切ったせいで、所々突っかかる毛先を、手を添えて丁寧にアレンが梳いていく。
その感触が心地よいのか、神田もまた目を細めた。
神経の通っていない髪の毛といえど、他人に触られてると思うだけで胸糞悪くなっていたのに、アレンに触られているのは逆に気持ちいいとさえ感じる。
時折首筋に触れる指の感触がくすぐったい。
こんな穏やかさも悪くねぇ。
シャキン。シャキシャキ。
アレンが慣れた手つきで、神田の後ろ髪を揃えていく。
その見事な手つきに、後ろで見ていたラビも感心した。つうか、自分の髪も切って欲しい。
「なあ、アレン。ユウのが終わったらオレのもやってよ」
「いいですよ。もうちょっと待っててくれますか」
神田の髪に集中しているアレンは、振り返りもせずにそう答えた。それがちょっとだけ、悔しい。
ユウにじゃなくて、ユウの髪の毛にまで妬いちゃいそうさ。
ラビは、バンダナを引き下げてその表情を隠した。
「神田?」
あまりの心地よさに、うつらうつらとしていた神田にアレンの優しい声が響く。
「あぁ…なんだ、終わったのか?」
「大丈夫ですか、疲れてるんじゃあ?」
「いや、平気だ。で?」
心配げに表情を曇らせるアレンに神田は手を振って、ごまかした。アレンの手つきがあまりに優しくて気持ちいいから居眠りしてました、なんて言えるわけがない。
「えっと、前髪はどうするのかと思って」
パッツンに揃えますか?それとも僕みたいに、無造作に散らすこともできますけど。
そう言われて神田は、アレンの額を見つめた。
「前と同じでいい…」
「そうですね。その方が神田らしいです」
パッツンって呼べなくなったら寂しいですもん。
「言ってろ」
神田も苦笑して、ついでにアレンのおでこを突っついた。
そんな穏やかな昼下がりの、一場面。
***************************
この後、終わった途端にラビに椅子から蹴り落とされちゃうんです、神田は。そして、いそいそと今度は俺の番さーって、ラビが椅子に座るの。 修業時代、師匠の髪とかも、アレンが切っていればいい。
インテの新刊のネタ詰めしてて、盛り上がりが欠けることを悩み中です。学生生活なんて、遠ざかって早○年…。もうちょっとドラマチックなイベントが無いとね、ギュっって抱きしめたくなるような気持に神田さんがなってくんないといけない。
うーん。もう少し脳内でひねってみます。
下は、現実逃避の、思いつきブツ。月曜日に書いてたのとは別物です。
************************
「神田っ、その髪どうしたんですか?」
「ユウちゃん!!」
談話室でお茶をしていたアレンとラビが、偶然やってきた神田を見て驚気の声をあげた。
アレンは心配そうに声を掛け、ラビは笑いを噛み殺せずにブフゥと吹き出した。
「……ちょっと…失敗した」
そう言った神田の前髪は、いつものパッツンではなくギザギザに。結いあげている後ろ髪も、ところどころ段違いになっていた。
今はやりの無造作ヘアといえば、通るかもしれない。何といっても神田の長い髪が幸いになっているのは確かだ。
しかし、普段きっちりの神田だけに、ラビとアレンの驚きももっともだった。
「へ、自分で切ってんのユウは?美容院あるじゃんさー」
生活すべてを教団内で過ごせるようにと、ここには何でもそろっている。もちろん美容院も常駐している。もちろん無料だ。
「あいつら、人の髪にいちいちうるせーんだよ。めんどくさい」
一昔は仕方なく通っていたらしいが、毎回神田の髪を褒め称え、もっと大事に扱えとうるさい美容員に嫌気がさしてしまったらしい。
もともと神田の髪は長さがあるので、伸びてしまえばそんなに雑さも気にならない。
それで、時に神田の頭がザンバラしてるのか。その理由をラビは初めて知った。
「え……」
それ以上に、隣でアレンが間抜けな声をあげた。
それに神田が眉をしかめて。
「そんなにひでぇか?」
「いいえ、神田の髪の事じゃなくて…床屋なんてあったんですか?」
この教団内に?
「ええぇ!?じゃあ、アレンは今までどうやって散髪してたんさ?」
もう、アレンが来て1年は過ぎている。ましてアレンは大体同じ長さをキープしているのに。
「散髪の為だけに、外へ行ってたんさ?」
そんな、もったいない。お金ではなく時間が。
そんな事をしてる暇があれば、自分たちと過ごす時間をもう少し増やしてくれても。
そう詰め寄るラビに、アレンは首を振った。
「いいえ。自分で切りますよ」
髪ぐらい。
その言葉に目の色が変わったのは神田だ。
「モヤシ、その頭はいつ切った?」
アレンですよ、いい加減名前呼んでください。と、いつもの前置きをしてから。
「えっと、先日の任務前に切りましたから。…うーんと、4日前ですね」
「前髪だけさ?」
神田と一緒になってラビもアレンの頭をしげしげと見つめた。
「いいえ、後ろも少し伸びてましたので、全体的に落としましたけど?」
それが何か?
そうアレンが聞く前に、神田がズイと自分の毛先をアレンに差し出した。
「 ? 」
「切ってくれ」
アレンが目をぱちくりさせた。
「え?でも神田は髪の毛を他人に触られるのが嫌いなんでしょう」
だから美容院に行かないんじゃ。
「テメェにならかまわねぇ。揃えてくれ」
真摯に頼む神田に、アレンは頷くしかなかった。
「じゃあ、僕の部屋でいいですか?」
「ちょっと待つさ、今ならサロンの方が人も少ないし、明るいさ」
アレンと二人だけ…そんなことさせてなるものかと、ラビが提案した。
「どこでもいい、やってくれれば」
アレンが神田の髪をブラッシングしてゆく。
さらさらと芯の通った髪の質感が気持ちいい。
(ああ、これは美容員の気持ちも分かるかも)
ザンバラに切ったせいで、所々突っかかる毛先を、手を添えて丁寧にアレンが梳いていく。
その感触が心地よいのか、神田もまた目を細めた。
神経の通っていない髪の毛といえど、他人に触られてると思うだけで胸糞悪くなっていたのに、アレンに触られているのは逆に気持ちいいとさえ感じる。
時折首筋に触れる指の感触がくすぐったい。
こんな穏やかさも悪くねぇ。
シャキン。シャキシャキ。
アレンが慣れた手つきで、神田の後ろ髪を揃えていく。
その見事な手つきに、後ろで見ていたラビも感心した。つうか、自分の髪も切って欲しい。
「なあ、アレン。ユウのが終わったらオレのもやってよ」
「いいですよ。もうちょっと待っててくれますか」
神田の髪に集中しているアレンは、振り返りもせずにそう答えた。それがちょっとだけ、悔しい。
ユウにじゃなくて、ユウの髪の毛にまで妬いちゃいそうさ。
ラビは、バンダナを引き下げてその表情を隠した。
「神田?」
あまりの心地よさに、うつらうつらとしていた神田にアレンの優しい声が響く。
「あぁ…なんだ、終わったのか?」
「大丈夫ですか、疲れてるんじゃあ?」
「いや、平気だ。で?」
心配げに表情を曇らせるアレンに神田は手を振って、ごまかした。アレンの手つきがあまりに優しくて気持ちいいから居眠りしてました、なんて言えるわけがない。
「えっと、前髪はどうするのかと思って」
パッツンに揃えますか?それとも僕みたいに、無造作に散らすこともできますけど。
そう言われて神田は、アレンの額を見つめた。
「前と同じでいい…」
「そうですね。その方が神田らしいです」
パッツンって呼べなくなったら寂しいですもん。
「言ってろ」
神田も苦笑して、ついでにアレンのおでこを突っついた。
そんな穏やかな昼下がりの、一場面。
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この後、終わった途端にラビに椅子から蹴り落とされちゃうんです、神田は。そして、いそいそと今度は俺の番さーって、ラビが椅子に座るの。 修業時代、師匠の髪とかも、アレンが切っていればいい。
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