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日々の雑記と少しの宣伝。 こうやって、ボクはイキている。
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 あまりのドキドキ感に、こんなんだったら安心できるのに(苦笑)と思って、妄想した結果です。

 もう早売りは出てるのでしょうが、さかきはまだ読んでないので、妄想でよろしくお願いします。

 間に合ったーー。

 ネタばれ、大丈夫な方のみ展開してください。
 それとかなりご都合主義です。夢見がち(自爆)

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*******************************

「――― どうぞ」

 黒ずくめの導師達に促され、ゆっくりと眼の前の扉が開かれるのをアレンは待っていた。

 ギィィ、と重厚な軋みを上げて扉が開いて行く。アレンは緊張の為に唾を、コクリと飲み込んだ。

 この扉の向こうに師匠が。

「なっ……」

 扉の向こうに広がっていた光景にアレンは、一瞬言葉をなくした。

 しかし次の瞬間には、呪術拘束何のその、の速さでクロスへとアレンは詰め寄った。

「何やってんですか、この馬鹿師匠!」

 アレンは拘束された両腕を、ソファーでふんぞり返っているクロスの頭へと、思い切り振り下ろした。

 あろうことか、修道女二人をはべらして、クロスが酒を飲んだくれていたのだ。

 すぱこーん。

 てっきり避けるか、もしくは受け止めるだろうと踏んでいたアレンの予測は外れた。アレンの腕は綺麗にクロスの頭を引っ叩いたのだ。

 だから逆に驚いて、アレンは動きを止めてしまった。そして、ジト目でクロスを睨む。

「素直に殴られるようなことを、した覚えがあるんですね?」

 この台詞にはクロスの方が、ばつの悪い顔をした。ポリポリとわざとらしく頬を掻く。

「…まあな」

「……っ」

「ウォーカー様。こちらへ」

 アレンが次の言葉を発しようと口を開いた、タイミングで、控えていた導師に名前を呼ばれた。
         
 そして、アレンは自分立場をやっと思い出したのだった。

「すみません、取り乱しました。以後……」

 無断の行動はとりませんので、どうかご容赦を。

そう続けようとしたアレンを前にして、逆に控えていた導師が深々と頭を垂れた。

「あの……」

 戸惑うアレンを他所に、次に導師はアレンを拘束している札を外した。アレンの両腕が自由になったと同時に、身体が軽くなった。それでもまだ、呪の影響が残るのか、左腕に纏わりつく違和感をアレンは右手で、撫で擦り落す。

 拘束された時と同じく、説明も無く外されて、アレンは戸惑った。

「あの……」

「ウォーカー様。今までの非礼をお許しくださいませ」

 どうして拘束を?そう尋ねようとした、次の瞬間にアレンを連れてきた二人の導師は、ザッと床に片膝をつき頭を垂れて、臣下の礼を取った。

 話の流れが全く読めないアレンは、頭を上げてくださいと、導師に手を差し伸べ、そして困ったようにクロスを見た。

 しかしクロスはにやにやと笑うばかりで、口を挟む気はさらさらないらしい。

「そんな、頭を上げてください。僕はヴァチカンの導師様にそんな事をしてもらえるような身分ではありません。だから。お願いですから顔を上げてください」

 同じ目線になるように、床に膝をついてアレンは導師の手を取った。

 それに弾かれるように顔を上げた導師は、慌てて被っていたフードを外した。本来彼ら導師が、エクソシストに素顔をさらすことはない。

 それは階級社会とも言われるヴァチカンでの暗黙のルール。

 なのに。

 さらりと見事な金髪がなが零れおちた。思っていたよりも若い、その風貌にアレンはつい見いってしまった。

「いいえ、敵を欺くには見方からと申しましても、ウォーカー様を騙し、拘束してしまったことに変わりはありません」

「僕を騙す…?」

「はい。いまや協会も一枚岩ではありません。私達は大元帥、―――卿の使いの者なのです」

 そう言ってもう一度頭を下げた導師は、隣の導師に目配せをした。

 アレンは訳が分からず、さらに目を白黒させた。ヴァチカン内部の揉め事と、関係有るのでしょうか?

 そして、導師にある包みを渡されると、導師はそれをアレンに差し出した。

「ウォーカー様。いいえウォーカー元帥。これをお受け取りください」

 これを貴方に渡すことこそが、本日の私の使命なのです。

 それは、元帥のコートだった。デザインはアレン達エクソシストが着ているものと酷似していたが、装飾が違う。それは元帥のみが身に着けられるものだ。

 反射で受け取ってしまったアレンは、広げることも返すこともできずに固まってしまった。身の置き場がないというのはまさにこのことで。

「僕が元帥…何かの間違いでは?…師匠どう言う事なんですか」

 さっきまでノアの関係者だと疑われて、あわや抹殺されそうになっていたのだから、納得できるはずがない。

 アレンはクロスに説明を求めた。

 そもそも今ここにクロスが現れたという事は、話をしてくれる気になったからだろうとアレンは思っていた。

「そのまんまの意味だ。資格はクリアしてんだ、問題はないだろう?」

 元帥になれば、早々手出しは出来ないしな。それがノアの関係者だったとしても。クロスはいけしゃあしゃあと、ワイングラス片手に言い放った。

「お前がこの地位を公表するかは、好きにすればいい。どっちにしろお前抜きでは方舟は動かせねぇしな。宮庁内部にも、伯爵側の手は伸びている。こっちはこっちで好きに動くだけさ」

 話が纏まるのを待ってたら、ジジィになっちまう。ああ、その前に世界が滅ぶか。戦争をしてるのだ、いまさら生まれや地位とか、くそ喰らえだ。勝たなければ意味がない。

「でも師匠、元帥任命は大元帥が直接行うのでは?」

 ヴァチカンに赴き、啓示を受け取るのだと何かの拍子に聞いた覚えがある。
 
 アレンがそう言えば、いらん事だけ知っていると、クロスは舌打ちをした。それに答えたのは控えていた導師だ。

「夜明け前にはなると思いますが、卿がおいでくださります。さすればウォーカー様は名実ともに元帥に」

 どうぞこちらにおかけください。そう言って導師はクロスの向かいの長椅子に、アレンを促した。

 アレンが不本意そうに、腰を下ろしたのを見計らって、クロスは顎をしゃくった。

「そーいうことだ。おら、そこの隠れてる小僧も出てきて、隣に座れ。話はいっぺんでいいだろ。時間はたっぷりとあるんだ」

 なんでも話してやるとクロスは豪語した。そして、ワイングラスを揺らして、アレンの隣をさした。

 びっくりしたのはアレンだ。慌てて、背後の扉を振り返った。

「あちゃあ、バレてた?うまく隠れてたつもりだったんだけどさ。でもなんで、元帥はオレが来るってわかったんさ?」

 へらへらと笑いながら、ラビが柱の陰から姿を現した。そしてちゃっかりアレンの隣へと座った。

「オレを謀ろうとするには百年早いぞ、青二才」

 ふん、とクロスが鼻で笑った。


******************************

 この一晩分の妄想は頭の中にはあるんですが、タイムリミットなのと、ものすっごい捏造になるので止めときます。(あーいや、すでに捏造だけどね)

 この後マナが何だろうと、お前を愛していたことだけは、何をおいても真実だから。それだけは間違えるなって、クロスに言われてうっかりアレンが泣いちゃうんですよ。

 まあ、そんな展開考えてましたね。


 妄想SS好きだって、言ってくださる方がいたので、調子こいて書いてみました。なんか根本的にさかきオリジでどっか繋がっていそう。まあ、繋がって無くてもいいけど。 
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 明らかな腐女、とっくに成人済み。鉄血のオルフェンズのオルミカにハマってガンダムに復帰しました。根っからの文字書きです。感想やコメント喜びます。基本TL住人です。
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