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日々の雑記と少しの宣伝。 こうやって、ボクはイキている。
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 Gを追いかけて行った先の妄想です。微妙にネタばれはありますが、妄想なので、これだけでも読めると思います。
 長くなったので、手記に上げようかなと思ったのですが、とりあえず時事ネタなので、いったんブログで。(のちに移動しますね)
 神アレベースのリンク+バンダナ少年です。アレン君は出会った人全部を魅了するのですって、アレンスキー全開なおはなし。
 
 でも、黒アレン発動中につき、苦手な方は要注意。

 一部、アレ(エロではないですよ)な表現がありますが、わざとです。さかきはそのことについて偏見等はありません。(一応主張しときますね)
 
 では大丈夫な方だけ。(本当に長いですよ?)





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*************************

174夜からの展開妄想。


 (注 院長先生が、孤児院の先生で、バンダナ少年がGだったという、設定に基づいています。)

「で、今回の作戦、続行でいいのですか?」
 Gを追いかけている途中で、アレンが振り向いてリンクに尋ねた。
「ええ、『敵を怒らせて之を撓(みだ)し』その方が、相手の本性が分かりやすいですから」
「作戦とはいえ、こんなにガラが悪いのはねー」
 キャラじゃないんですよ?とアレンは頬を掻いて苦笑した。
「性悪なんだから、似合ってんじゃねーか」
「だーれーが!ですか?」(にこり)
「モヤシがだな」
「…蕎麦侍の癖に(ぼそり)」
「あぁん?」
「やめたまえ、ウォーカー」
「リンク!なんで僕を止めるんですか、絡んできたのはあっちですよ」
「私が、君の監査官だからです」
 なにか?
 額をひっ付け合いガンを飛ばし合う二人を、リンクは何度目かの溜息と一緒に切り捨てた。
 マリは、泣き声に集中しながらも、その三人を微笑ましく見ていた。
 
 そして辿り着いたのは、見覚えのある建物の前。
 そこは警察署に訪ねて行った時に通った、大きな孤児院だった。 

 顔をぐしゃぐしゃに泣き腫らした、大きなバンダナで顔の上半分を隠した少年が飛び出して来て、アレンに喚いた。
「ここの先生に拾われなかったら、のたれ死んでたかもしれないオレの気持なんかわかるもんか!」
 いきなり飛び出して来て、意味不明の事をしゃべる少年に、残りの三人は呆れと驚きで目を丸くした。
 しかしアレンだけは違った。 
「へーぇ…」 
 アレンの視線が氷点下まで冷えた。その変化にリンクも神田も、少しだけ身体を引く。
 神田とリンクは、アレンなら、孤児という境遇に同情するとばかり思っていたのだ。いくら作戦だと言っても。
 しかしアレンは、冴えた視線で少年を見下ろすと、ぺしりと掴まれた腕を叩き落とした。
 はっきり言って、今のアレンは怖い。
「わかりませんよ。それだけのことで怪盗なんてやってたんですか?」
「なっ!それだけって!!一週間も路頭を迷って、先生に会えなかったら死んでたんだぞ!その場所がなくなっちゃうかもしれないんだぞ。十分オレは不幸なんだっ」
 ギャーギャーと騒ぐ少年をアレンは、更に冷たく睥睨した。
 ラビがいたなら、黒アレン発動だと騒いだことだろう。
「高々一週間、路頭に迷ったぐらいじゃあ、死ねませんよ。それじゃあ不幸の不の字にもなりませんね」
「なんだとぉ!!」
 噛みつく少年に、わざと大きくアレンは溜息を零した。
 まあ、不幸の感じ方は人それぞれなので、一概には言えませんが、とそう付け加えた。
 ふ…と、伏せられたアレンの瞳に、少年は見惚れてしまった。
 いやいやいや、これは何かの間違いだっ。
 自分の気持ちを打ち消すように、ぶんぶんと腕を振り、誤魔化すようにアレンに聞き返す。
「じゃあ、何が不幸ってんだよ?」
 その言葉を待ってましたとばかりに、アレンがにやりと口端を持ち上げて笑う。
 アレンの切り替えの早さに、少年も一歩引いた。
 そしてアレンは、口を開くと一息にしゃべりだした。
「そうですねー。両親の顔覚える前に、醜い腕を持って生まれて来たと言うだけで、名前もつけずに道端に捨てられて。そんな名前も学も無い子供がまともな職に就ける訳なくてね。それでも必死で生きてたら、やっと優しい義父に巡り合えるんですが、その生活も3年という短い期間で、目の前で辻馬車にはねられて終わっちゃうんです。その次に拾ってくれた人がすごい人で、10やそこらの子供に莫大な借金を付けまくった挙句、これまた失踪中なんですね…これぐらいないと不幸って言えませんよ」
 …ふうっ、とやっと一息ついたアレンが顔を上げればそこには、尊敬の眼差しで、目をキラキラさせてる少年がいた。
 少年から見れば、自分を捕まえに来た奴らは、綺麗な服を隙なく着こなす彼らは、何不自由なく愛されて育った人間に違いないと思い込んでいたのだから。それが一瞬のうちに、自分と同じ、それ以上の境遇を持つ人間だと知り、いっぺんに仲間意識が芽生えた。 
 そして、現在はこんなにもカッコ良く、一人で立ち自立している。憧れがそこにいた訳で。
 親近感のまま少年はアレンの腰に飛びつき、抱き締めた。
「ええっ?」
 アレンの細腰を両腕で抱き締めて、ついでに背中に頭を寄せて懐く。
「小さい時に苦労したから今でもそんなに細いのか?」
「いや、これは体質で…」
 男にしとくのが勿体ないぐらいの細腰~。もろ、好み。
 ついでにそんな少年の呟きが聞こえて、アレンも(神田も)、もう一人のバンダナを好む人物を咄嗟に連想した。
 すりすり。
「あの、ねっ。男の腰を抱いても楽しくないでしょう?離してくださいってば」
「アレンの腰なら十分楽しいよ」
 この腕を回すのにジャストサイズの腰に、細い背中~。もうちょっと堪能させて~。
「キサマッ、いい加減に離れろっ!」
 そのバンダナ少年の肩が、突然強く掴まれた。
 アレンから離そうと、神田が引っ張れば引っ張るほど、逆に少年はアレンの腰にしがみつく。
「い~や~だ~」
「こいつはテメェのモンじゃあねぇんだよ!」
「そう言うオニーサンのモンでも無いでしょ、アレンは!」
「…ッ」
 誰が勝手に呼び捨ててやがる、モヤシも甘受してんじゃねぇよ。
 イライラした神田が、バンダナ少年を睨みつけた。少年は相変わらずアレンの腰に張り付いたまま、ベーッと舌を大きく出した。
 二人の間に、目には見えない火花がぶつかり合い、飛び散った。
「あ、あの、神田…」
 流れから、神田が不用意なことを口走りそうだと悟ったアレンが、引き留めようとした。
 しかし時、すでに遅し。
 神田は大きく息を吸い込むと、大声で叫んだ。それはもうはっきりと。
「俺のモンなんだよ、こいつは。その腰も足も、指先から爪先まで全部だ!!」
 テメェなんかにゃ、髪の毛の先だってやらねぇ。
「な……」
(あちゃぁ…)
 周りにいた全員が、絶句した。マリもリンクも。そしてバンダナ少年は、ぽかんと口を開けて驚いた。
 そしてアレンは額に手をあてて、落ち込んだ。
 こんな子供に向かって、大人げない。
 しかし、一番立ち直りが早かったのもバンダナ少年だった。
「アレンは物じゃないんだ、勝手に所有物みたいにゆうな!!」
「テメェが、それを言うのか?」
 ハンッ、コソ泥野郎が。神田が吐き捨てたことで、その場は更に泥沼化した。
「神田、ちょっと…。キミも落ち着いて…」
 アレンはおろおろとするばかり。助けを求めて、さまよわせた視線は、傍にいたリンクと重なった。
「リンク~、見てるだけじゃなくて、助けてくださいよ…」
 そのアレンの言葉に、ほんのちょっとだけ、他人が見たら分からない程度にリンクは眉根を寄せた。
「丁度いいじゃないですか、ウォーカー。彼がくっついているのですから、そのまま教団に連れ帰る手間が省けます」
「そんなぁ、他人事だと思って。手を貸してくれたっていいじゃないですか」
 僕と君の仲じゃないですか、と言うアレンにリンクは澄まして、いつものセリフを口にした。
「それは私の仕事ではありません」
 ツン、と逸らされた顔に、アレンがふと違和感を感じた。
「リンク…、何怒ってるんですか?」
「私は、怒ってなどいません」
 急にアレンの方に向き直って、強く否定したが、すぐにまたリンクは顔を逸らした。
それを勘違いしたアレンは、やっぱり神ノ道化で刺しちゃったこと怒ってます?それとも、神ノ帯で叩きつけちゃったことですか?とか、小さな声でぶつぶつ言っていた。
 その様子をアレンの背中から窺っていた、バンダナ少年は閃いた。
「あ、ホクロのオニーサンも妬いてんだ!」
 ビシィと人差し指を突き付けて、少年はケタケタと笑った。
「なっ、私はそんな!!」
「テメェ…ふざけた事ばかりぬかしてると、シメルぞ」
 ギュウッと襟首を引っ張った神田に、少年が潰された蛙のような声を出した。
「神田っ、殺しちゃだめです。適合者なんですからっ」
 うっかりアレンが、少年を庇ってしまったものだから、その場は更に収拾がつかなくなってしまった。   


**************************

 このあとマリさんが優しく、でも有無をゆわせない大人の強さで、神田と少年を引き離してくれるんですよ。
 猫のように掴まれて、上を持ち上げられたりしてね。
「こらマリッ!俺は猫じゃねぇー」
「おじさん離せ―」
(おじさん……泣)
 バンダナ少年におじさん呼ばわりされて落ち込むマリが可愛かったり。

 
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