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日々の雑記と少しの宣伝。 こうやって、ボクはイキている。
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アベラシオン

「大佐…その……」
 珍しく口ごもる彼に、焦りや苦痛の色は見出せない。急に入ってきた状態からは判断できないが、それほど切羽詰っている用件ではないらしい。また動作や口調から察して、酷い怪我を負っているようでもない。
 そこでやっとロイは落ち着きを取り戻した。(もちろん表情には表れなかったが)
「何かな、鋼の?」
 執務用の作り笑顔から、恋人に見せる優しい笑顔へと表情を緩めて、ロイがゆったりと聞き返した。しかし、この気のゆるみが曲者だった。
「好きなんだ」
「はっ?」
 いきなりのエドワードの告白に、ロイは間抜けな返事を返してしまった。恋人としてはあるまじき行為だ。
 しかしエドワードにはそこを気にする余裕も無いのか、あっさりとロイの受け答えを流してしまった。
「だからっ、大佐…いや。ロイのことが好きなんだなぁって」
 なるべくロイを視界に収めないように顔を背けながら、エドワードは赤くなった頬を照れ隠しに擦った。それでもロイの様子が気になるのか、ちらちらとロイの方を盗み見ている。
 どうせ『悪いものでも食べたかね』とか『何か頼みごとでも?』とか、言われるに違いないと思いながら。
 しかし、ロイからの返事はなかなか返ってこなかった。その沈黙にエドワードはいたたまれない、いつだって耐え切れなくなるのは自分の方だ。
「だからっ…」
「エドワード」
 思い切って、同じ言葉をもう一回。今度は真正面に向き合って言おうとしたエドワードは不意に抱きしめられた。執務室の机越しに。
 エドワードは広い腕に打つつまれながら、やっぱりロイのことが好きなんだと再確認していた。
 この胸の中にいると、これ以上ないぐらいに安心して、だけどそれと同じだけドキドキもして、なんだか無性にキスしたいかも。そう思って顔を上げれば、エドワードと同じ角度にロイの顔があって、どちらからということもなくキスを交し合った。
「時々急に不安になってね、君が私に同情したんじゃないかと」
「…そんな事、ないぜ。同情とかで男の恋人持とうなんて器用な事は出来ねぇよ」


****************************


『アベラシオン』収録/さかき’sパート『恋 -レン-』より一部抜粋

 藤白さんパートも含めてすごく甘い一冊に仕上がってます。
 H描写がないのも珍しいかな?でも恥ずかしい二人は1.5倍増し(当社比)
 なんだか二人(藤白さん)そろってエドの大告白大会になってます。

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 明らかな腐女、とっくに成人済み。鉄血のオルフェンズのオルミカにハマってガンダムに復帰しました。根っからの文字書きです。感想やコメント喜びます。基本TL住人です。
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