忍者ブログ
日々の雑記と少しの宣伝。 こうやって、ボクはイキている。
Admin  +   Write
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 2の続きです。4で終わります。



拍手[1回]






「じゃ、次はオレの番さね~」
 ブローが終わったアレンを、数種類のマッサジークリームを持ったラビが待ち構えていた。
「なんですか、それ?」
 少しだけ顔を引き攣らせてアレンが尋ねた。
「えーなんで嫌そうな顔になるんさ?アレンに気持ち良くなって貰いたくってなのに…」
 よよよ、と泣き真似をラビはやってのけた。
 そこには、爪に手そして身体用のクリームがずらり。爪切りに鑢もあった。
 もとより真似なので、効果が無いと分かったラビはさっさと泣き真似をやめた。
 そして、「さあさ」とガウン姿のアレンを、ラビは椅子に座らせた。
「まずは、爪からさ」
 丁寧に爪を整え、磨きあげクリームまで塗り込むと、今度はその掌と腕を取って、ラビはマッサージを始めた。
「あの、ラビ…」
「なにさ?」
 それをじっと見ていたアレンが、今度はげんなりとした表情を隠しもせずラビに声を掛けた。
「僕はそんなに綺麗にしてもらわなくても…女の子じゃありませんし」
 第一エクソシストだ。擦りキズ、切り傷なんて当たり前の職業。
「えええーっ、オレのマッサージ気持ち良くないさー?」
 腕には自信あったんだけど!
 大げさに嘆くラビに、アレンは空いてる手で額を押さえた。
「…気持ちはいいですよ。ラビは上手です」
「でしょ~」
「でも…」
 いい募ろうとしたアレンの唇をラビが人差し指で止めた。
「オレがやりたくてやってんさ」
 アレンが気持ち悪くないって言うんなら、好きなようにさせてさ。アレンはなーんにもしなくていいし、眠くなったら寝ててもいいさ。
 オレもユウもやりたくてやってるんだからね。
「……って、ラビに丸め込まれてしまいました」
「まあね、ラビに口では勝てないわね」
 ブックマンの後継だもの。
 リナリーもそれには納得した。
 ついでに、アレンを触るのに、手触りがいいから頑張って磨いてるんだろうなと、遠い顔をしてリナリーは思った。
 もちろん、アレンの為でもあるのだけど。
 あの、プルプル艶艶の唇を見てるだけでも、簡単に想像できる。
 分かってないのはアレン本人だけ。


*****************************

 最後はリンク。
PR
Comment
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack
トラックバックURL  :  
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カウンター
最新コメント
[11/03 さかき@管理人]
[02/26 shimi]
[11/13 さかき]
[11/12 イヴ]
[11/12 イヴ]
プロフィール
HN:
さかき
性別:
女性
趣味:
同人・旅行
自己紹介:
 明らかな腐女、とっくに成人済み。鉄血のオルフェンズのオルミカにハマってガンダムに復帰しました。根っからの文字書きです。感想やコメント喜びます。基本TL住人です。
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
お小遣いサイト
無料登録で、お小遣いゲット!
material by bee  /  web*citron
忍者ブログ [PR]