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昨日の続きです。
もうすでにSSSの長さじゃないですよ、これ。
よければお付き合いください。
今週入っちゃったので、展開がさらに捏造かもしれませんが、その時点で考えたってことでお願いしますね。
ぺろりとティキはアレンの傷だらけの頬を舐めた。
血の味が口の中に広がって、それに愉悦を感じる。
アレンを抱き上げて、連れ帰ろうと腕を伸ばした時に背後から声がした。
「聖痕を持たないノアがいるものか!」
なんとか身体を起こしたリンクが、壁に縋りながら立ち上がっていた。 アレンを連れて行かせてはならない。
それが自分の使命。
「ここにいるよ。少年は神を、イノセンスを恨まないノアだからね」
「恨んでいない…?」
「そう。動物や植物、地上の生命を守るために方舟に乗せた心やさしきノアの祈り。だから最初で最後のノアなんだよ。さあ帰ろうぜ少年」
「お断りします!」
口で何と言っても、身体は思うように動かない。悔しさのあまり肌に爪が食い込むほど、アレンは拳を握りしめた。
背中と膝裏に差し込まれるティキの腕の温もりが、さらに悔しさを煽った。
「僕は…僕は…クラウン・クラ……つっ」
「おっと、少年それは無しで行こうや」
イノセンスを呼び起こそうとしたアレンの口をティキは慌てて塞いだ。前の方舟の中で、アレンが起こした奇跡を目の当たりにしたのだ。
この少年はどれだけ傷ついていたとしても、何をし始めるか分らない。
ふがふがと塞がれた口で、アレンが何か言って、ティキをどけようと精一杯腕を突っぱねている。
その無駄な抵抗がまた、かわいらしくてティキの悦を誘った。
「さあさ、帰りましょうかねぇ」
ティキが業とらしく言って、アレンを抱けあげた瞬間、二人の間に銃弾が叩き込まれた。
いきなリ放り出されたアレンはしたたかに身体を打ちつけて、それでもその銃弾の持ち主を知ってるがゆえに、おとなしく伏せたままでいた。
「何っ!」
再びアレンに腕を伸ばそうとするティキに向かって、2発3発と立て続けに銃声が響く。
「チイッ、クロスか」
アレンとかなり離された場所で体勢を立て直したティキの視界に赤い長髪の男が立っていた。
断罪者をティキに向けたままで不敵に笑うクロスがそこにいた。
「うちの馬鹿弟子に、へたなちょっかいを出すなよ。またボロ雑巾にしてやろうか?」
「そう言うあんたの方が、随分とぼろぼろだぜ」
「男っぷりが上がっただろ?」
余裕然と煙草を咬みながら、断罪者を構えるクロス。しかしその僧服はあちこち破け、煤けては数えきれない傷口から血を流していた。
それでも、狙った標的は外さない。とばかりにニヤリとティキを見て笑った。
緊迫した空気が二人の間を流れる。
アレンとリンクはその場に留まり、ただ様子をうかがう。それしか今すべきことがないような、それほど張りつめた空気だった。
「アレン!」
「はい」
その緊張を壊したのは、ティキを見据えたまま振り返りもせず、アレンを呼んだクロスの声だった。
それに条件反射のように、アレンが答える。
「…動けるな?」
疑問符は付いていたけれどそれは質問ではなく確認。
アレンは大きく息を吸い込んで吐き出すと、伏せていた腕に力を込める。ぐっと握られた拳が砂を掴んで、小さな音をたてた。
まだ、地面に着いた腕が震える。
身体を起こそうと腹に力を込めれば、体中の筋肉が悲鳴を上げた。
それでもアレンは、もう一度呼吸を整えると、しっかりと前を見据えた。
「はい」
クロスに返事を返しながら、壁に手をついてゆっくりとアレンは立ち上がる。
背筋を伸ばそうとして、膝が砕けてバランスを崩した。
「無茶だ!ウォーカー!!」
リンクが、叩きつけられた壁際で座り込んだまま、無理に立ち上がろうとするアレンに叫ぶ。
しかしチラリと投げられたクロスに視線に、リンクは次の言葉を飲み込まされた。
そのままアレンに視線を動かすと、ラボの出入り口へと顎をしゃくった。
「行け!」
クロスとティキを交互にい比べて、アレンは躊躇する。
「アレン、おま以外に誰があのAKUMAを壊すんだ?…行けっ!!」
言い終わると同時にクロスがティキに向けて断罪者を放った。
その様子を見たアレンがぐっと唇をかみしめて、ラボの外へと走り出した。
**************************
あれおかしいな?終わらなかったよ。すみません、もう1話分続きます。ラストはティッキーとクロスさんの会話メインなんで、短いと思います。師匠もアレンが好きなんだよって、会話に。はっは。
もうすでにSSSの長さじゃないですよ、これ。
よければお付き合いください。
今週入っちゃったので、展開がさらに捏造かもしれませんが、その時点で考えたってことでお願いしますね。
ぺろりとティキはアレンの傷だらけの頬を舐めた。
血の味が口の中に広がって、それに愉悦を感じる。
アレンを抱き上げて、連れ帰ろうと腕を伸ばした時に背後から声がした。
「聖痕を持たないノアがいるものか!」
なんとか身体を起こしたリンクが、壁に縋りながら立ち上がっていた。 アレンを連れて行かせてはならない。
それが自分の使命。
「ここにいるよ。少年は神を、イノセンスを恨まないノアだからね」
「恨んでいない…?」
「そう。動物や植物、地上の生命を守るために方舟に乗せた心やさしきノアの祈り。だから最初で最後のノアなんだよ。さあ帰ろうぜ少年」
「お断りします!」
口で何と言っても、身体は思うように動かない。悔しさのあまり肌に爪が食い込むほど、アレンは拳を握りしめた。
背中と膝裏に差し込まれるティキの腕の温もりが、さらに悔しさを煽った。
「僕は…僕は…クラウン・クラ……つっ」
「おっと、少年それは無しで行こうや」
イノセンスを呼び起こそうとしたアレンの口をティキは慌てて塞いだ。前の方舟の中で、アレンが起こした奇跡を目の当たりにしたのだ。
この少年はどれだけ傷ついていたとしても、何をし始めるか分らない。
ふがふがと塞がれた口で、アレンが何か言って、ティキをどけようと精一杯腕を突っぱねている。
その無駄な抵抗がまた、かわいらしくてティキの悦を誘った。
「さあさ、帰りましょうかねぇ」
ティキが業とらしく言って、アレンを抱けあげた瞬間、二人の間に銃弾が叩き込まれた。
いきなリ放り出されたアレンはしたたかに身体を打ちつけて、それでもその銃弾の持ち主を知ってるがゆえに、おとなしく伏せたままでいた。
「何っ!」
再びアレンに腕を伸ばそうとするティキに向かって、2発3発と立て続けに銃声が響く。
「チイッ、クロスか」
アレンとかなり離された場所で体勢を立て直したティキの視界に赤い長髪の男が立っていた。
断罪者をティキに向けたままで不敵に笑うクロスがそこにいた。
「うちの馬鹿弟子に、へたなちょっかいを出すなよ。またボロ雑巾にしてやろうか?」
「そう言うあんたの方が、随分とぼろぼろだぜ」
「男っぷりが上がっただろ?」
余裕然と煙草を咬みながら、断罪者を構えるクロス。しかしその僧服はあちこち破け、煤けては数えきれない傷口から血を流していた。
それでも、狙った標的は外さない。とばかりにニヤリとティキを見て笑った。
緊迫した空気が二人の間を流れる。
アレンとリンクはその場に留まり、ただ様子をうかがう。それしか今すべきことがないような、それほど張りつめた空気だった。
「アレン!」
「はい」
その緊張を壊したのは、ティキを見据えたまま振り返りもせず、アレンを呼んだクロスの声だった。
それに条件反射のように、アレンが答える。
「…動けるな?」
疑問符は付いていたけれどそれは質問ではなく確認。
アレンは大きく息を吸い込んで吐き出すと、伏せていた腕に力を込める。ぐっと握られた拳が砂を掴んで、小さな音をたてた。
まだ、地面に着いた腕が震える。
身体を起こそうと腹に力を込めれば、体中の筋肉が悲鳴を上げた。
それでもアレンは、もう一度呼吸を整えると、しっかりと前を見据えた。
「はい」
クロスに返事を返しながら、壁に手をついてゆっくりとアレンは立ち上がる。
背筋を伸ばそうとして、膝が砕けてバランスを崩した。
「無茶だ!ウォーカー!!」
リンクが、叩きつけられた壁際で座り込んだまま、無理に立ち上がろうとするアレンに叫ぶ。
しかしチラリと投げられたクロスに視線に、リンクは次の言葉を飲み込まされた。
そのままアレンに視線を動かすと、ラボの出入り口へと顎をしゃくった。
「行け!」
クロスとティキを交互にい比べて、アレンは躊躇する。
「アレン、おま以外に誰があのAKUMAを壊すんだ?…行けっ!!」
言い終わると同時にクロスがティキに向けて断罪者を放った。
その様子を見たアレンがぐっと唇をかみしめて、ラボの外へと走り出した。
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あれおかしいな?終わらなかったよ。すみません、もう1話分続きます。ラストはティッキーとクロスさんの会話メインなんで、短いと思います。師匠もアレンが好きなんだよって、会話に。はっは。
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